雑に読む 第09歌「アルキノオス邸でオデュッセウスの語る漂流談、キュクロプス物語」
前回
まずは名前紹介
オデュッセウスです
ゼウスが下された悲惨な旅の始まり
イリオス→イスマロス
イスマロスを滅ぼして男たちを殺し、女房たちや財物を戦友たちに分配した
アッハイcFQ2f7LRuLYP.icon
戦友が戦勝の宴をやっている間に隣のキコネス人がイスマロスの助けに応じてやってきた
馬を使って強い
アカイア勢(オデュッセウス側)は各船6人戦死したが死地を脱した
逃げたけど北風は来るし風はすごいしで帆が破れる。必死に漕いで船を陸につける
本来の航路から外れてキュテレの島からあらぬところへ流される
9日漂流してロートパゴイ族の国に上陸
蓮をくれて食べさせてくれる
と、故国へ帰る気持ちがまったくなくなっちゃう恐ろしい実であった
誰にも食べさせないようにしてそのまま船出
船を進めてキュクロプス族の国へ
神々のお陰で畑を耕さないのに作物が育つすごい国cFQ2f7LRuLYP.icon
何とか船をつけて二泊
朝になるとオデュッセウスはキュクロプス族がどんな人達なのか(乱暴者か、それとも礼を知り神を恐れる人びとか)を調べに部下と一緒に船で出かける
洞窟にデカい怪物がいたらしい
言ったときは不在
その場のものを奪って逃げればよかったのだが(マジ?cFQ2f7LRuLYP.icon)そうせず主の姿を見たいと思うオデュッセウス
そこでわれらは洞の中へ入って、あれこれ眺めて感心していたのだが、編籠にはチーズがれるばかり、檻には仔羊と仔山羊とがひしめき合い、それも一番早く生れたもの、それから後に生れたもの、生れたてのもの、という風に仕分けて檻に入れてある。そこに置いてある巧みに作られた容器あるじが乳を搾るのに用いる桶や鉢はみな、乳漿がれている。この時部下たちは、何よりまずチーズを手に入れて引き上げたいといい、ついでは仔山羊や仔羊を檻から出して、急いで船まで曳いてゆき、海原を越えて逃げようとわたしにせがんだ。ところがわたしは、彼らのいう通りにすればよかったものを、その言い分を聴かなかった。
松平 千秋. ホメロス オデュッセイア 上 (岩波文庫) (pp.198-199). 株式会社 岩波書店. Kindle 版.
主が帰ってきてデカい石を戸口に置く。ついでにオデュッセウスたちに気づく
主、神を恐れぬ不届き者であり、しかも部下を二人無造作に(それはもう)打ち付けて食べはじめる
オデュッセウスは途方に暮れるばかり
キュクロプス寝る
戸口にデカい石があるので逃げられない
翌朝
二人の部下が朝食に。しかもまた戸口に大岩を置かれ逃げられず
作戦をねる
そこらにあったオリーブの巨大な丸太を尖らせて、眠った頃に1つ目に突き刺そう作戦
その晩
持っていた美酒を三度も飲ませ、キュクロプス寝る
このとき自分を「ウーティス(誰もおらぬ )」と名乗る
オリーブの丸太を真っ赤に熱し、1つ目に錐のようにぐるぐると回す
この辺描写に熱が入っている
さすがにダメージを受けたキュクロプス(名前はポリュペモスというらしい)、他の族を呼ぶ お友達「お前を殺そうとしたやつがいるのか?」
ポリュペモス「企んで殺そうとしているやつの名は「ウーティス(誰もおらぬ)」だ!」
お友達「誰もいないんじゃしょうがないね…ゼウス様の思し召しならどうしようもない」
ここ智将ポイント+1cFQ2f7LRuLYP.icon
戸口に座り込んで誰も逃さぬの構えのポリュペモス
必死に考えて見事な羊のなかに隠れて逃げる作戦
朝
うまいこと逃げられた
船を出したところでネタばらし、オデュッセウスはキュクロプスを思い切り嘲る
大岩を投げてきてあぶない
我慢できず名のりを上げるオデュッセウス。するとキュクロプスも実は予言でオデュッセウスによって目を失うとの話を受けていたことが明らかに
父ポセイドンに祈り、オデュッセウスの多難な旅を願うキュクロプス
速攻で聞くポセイドン
その日は宴をして(ゼウス神に生贄を捧げつつ)何とか終わったが神の方は「どうやって滅ぼしてやろうか」とおもって思案を巡らせていたのであった
感想
壮絶な話だったcFQ2f7LRuLYP.icon*2